簡単にかごを編む

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 無念なことにわたしは、工作ごとが苦手で、手先の仕事は無様にしか仕上がらない。若いころ作り設置した棚のたよりなさと滑稽さは、家庭内で永くあざけりの対象となったものである。
 暇があり、そして達者ないま山野からいただいた蔓で籠編みの真似事をつづけ、不器用者にもそこそこの籠は編めるということを見ていただきたくて、この頁を開きました。

 不器用者がそれを忘れるには工夫が必要です。その一端をご笑覧願い、幸いにして籠編みに興味をお持ちの皆さんの目にふれ、少しでも参考になることができれば大変に嬉しい。是非、嗤わずにお付き合い下さい。
 もっとまっとうなやり方、うまくゆく工夫、知恵などお教えいただければ幸甚です。宜しくお願いいたします。


@ 丸籠 A 状差し籠 B手提げ籠  C丸餌籠(小鳥の食堂)

 ※柿渋を塗る   ※蔓に故障・・・教えて下さい



   一  丸 籠

@     道具など


 蔓:ツヅラフジ。洗い、ひげ根を取って、乾燥させたものを一晩水にしたしやわらかくしている。

道具:鋏、ねじ回し、千枚通し、メジャー、マジックが編むための道具である。



  
 型と止め板:不器用さを隠すため型を使う。丸籠の型はプラスチックのザル(口径28a、底径17a、高さ12aのザルを今回は使用)である。
100円ショップのもので充分である。真ん中に止め板用の穴を開けている。型のザルに作品を固定するため止め板を使う。二枚の板と金具でできている。


その他のもの:不器用な人間は、手先の作業を行うとき、不器用なことを忘れなければならない。気持ちの問題である。唄でも聴きながら作業するのがいい。わたしの場合は、歌姫『都はるみ』のうたごえが最も効果をあげてくれる。不器用さと作業のわずらわしさを忘れさせてくれる。



A 底を編む


ア 竪芯:80a16本、45a1本、足し芯:35cm33本、25a1本

イ 80a16本、45a1本の竪芯に、マジックなどで中心を印しておく。なんでもないことではあるが、左右不揃いな無様さを避けるためには手間でも必ず印をつけておく。中心を揃え、井桁に組む、4,4,4,5本となる。

ウ 井桁に組んだ竪芯4組を固めて編んでゆく。普通は素編みで編んでいくと解説されているが、これでは竪芯をうまく固定するまでの手数がかかり、うまくゆかないこともある。そこで、編み芯を中ほどで折り曲げ2本にして、一組の竪芯のかたまりをはさみ、そのあと縄編みで、編みすすむ。


エ 縄編みを3〜4周すると竪芯は固定される。次に、竪芯を2本一組に分けて縄編みをする。2周目には、奇数となっているので竪芯は、1本ずつに分かれはじめてくる。



オ 2本一組の竪芯を縄編みで2周した後は、編み芯を1本として竪芯1本ずつ山谷、山谷と素編みで編みすすむ。


カ 直径が10aほどまですすむと、ほぼ円形となり竪芯も1本ずつ均等に近く広がってくる。




キ 底の径が、15aほどになれば、型のザルに取り付け固定する。止め板を両側からはさみ、ドライバーを使い金具で止めて固定する。


 写真右はザルの底に固定したところで、左はザルの中を見たもの




B 胴を編む


ア かごを編み上げて、その底の安定しないことで長く苦しんだ。材料の自然な素材を活かしたかごだから、不安定なのもひとつの味だと思うことにしていた。リースのような輪を底に取り付けたこともある。これを解決したのが、底面での内返しである。右隣の竪芯を跨いで、二本目の竪芯の下に送り込んでゆく。これを一周させると底面に縄目ができ、かごは安定することになる。少し、手間で辛気臭いがやる値打ちはある。是非試していただきたい。
 ただ、蔓を充分やわらかくしておかないと竪芯が折れてしまうことがある。折れた場合は、折れた竪芯の横に新しい竪芯を12aも挿し込み、折れた竪芯を切り取れば解決する。


イ 内返しを一巡すると、竪芯は右に流れてしまっている。そこで、編み芯を1本加え2本として縄編みをしてゆく、その際竪芯を左に引っ張り加減に編み進み、竪芯が直立するよう補整して行く。縄編みを3周ほどすると竪芯はほぼ直立してくる。次に、縄編みをやめ、編み芯2本で素編みを進める。

ウ 編み芯2本での素編み3周目に谷山の山のところで足し芯35a33本を次々挿し込み加えてゆく。2周すれば竪芯はすべて2本立ちとなる。足し芯の追加も型で編んでいるのでやり易く、失敗がない。しばらく、素編みをつづける。


エ 型のザルの上34aで、一箇所の竪芯に25aの足し芯を挿し込み、3本立ちの箇所をつくる。全体の竪芯の数を67本と奇数とし、この後のコダシ編みに備える。1aほどの間隔でコダシ編みを2段行う。コダシ編みは、透かし編みの一種で、奇数の竪芯の間隔をあけて2本ずつ縄編みしてゆくものである。このコダシ編みによって籠の模様、変化をつけ、また籠の高さに狂いが生じている場合は補整する。



オ コダシ編みを2段行い、その後23周縄編みする。そして、型のザルをはずす。止め板を取り除くと簡単にザルははずれる。


C      縁止め(飾り止め)


ア 各竪芯の右隣2本をすくって3本目の手前を通し外側に出す。これを一周する。




イ 外に出した竪芯をそれぞれ、さらに右2本先の竪芯と3本目の竪芯の間を通し、内側に入れてゆく。これを一周する。内側に入った各竪芯の右2本を跨いで3本目の下へ落とし込んでゆく。このとき各竪芯を内側に引っ張り絞めながら作業を進める。これを、一周すると飾り止めは完了である。そして、余分な竪芯を2aほど残して切除く。全体の形を整え籠は完成である。



D 完成した籠






左が全体の姿、右は籠の裏側の姿


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 二  状差し籠



@     道具など

 蔓:ツヅラフジ。洗い、ひげ根を取って、乾燥させたものを一晩水に漬けやわらかくしている。

 道具:鋏、千枚通し、メジャー、マジックが編むための道具で、丸籠と同じ(ドライバーは不要)であるが、止め板の変わりにビニール紐を使う。

 型:不器用さを隠すため型を使う。板の箱型と止め木付型紙である。この箱型をご覧いただければ、わたしの不器用さが一目瞭然となる。箱型の寸法は6×19×24aである。型紙は画用紙でできていて、今回使うもののメモリは2aの方眼となっている。

 その他のもの:編み上げるものが丸かろうが四角かろうが、歌姫『都はるみ』のうたごえの力に変りはない。偉大である。


左が箱型で、右が止め木付型紙である。


A 矩形の底を編む


ア 横竪芯:90a8本。上、下の横竪芯は3本立て。中の横竪芯は2本立て1組。

  縦竪芯:76a22本。左端、右端の縦竪芯は3本立て。中の縦竪芯は2本立て8組。

  足し芯:35a1本。

   胴体部分となる両端:35a。

イ 横と縦の竪芯に端から35aのところに印をする。型紙は、縦4a、横18aで2aの方眼の線が書き込まれている。端35aの印が型紙へ竪芯を載せてゆく際の目安となる。

ウ 型紙の止め板のネジを緩め、縦の竪芯22本を方眼の線にそれぞれ載せてゆく。両端が3本、中の8本の線には各2本。その際、型紙の方眼枠の端に35aの印をそろえて載せてゆく。ここで印が生きてくる。22本の竪芯を線に沿って載せ終え、止め板のネジを締め、縦の竪芯を固定する。



エ 編み芯1本を横の方眼線の下端の線に載せてゆく。その際、右端に4〜5a余分に出しておく。編み芯は固定している縦の竪芯を山谷山谷と交互に下を潜らせ、上を乗り越えさせして左端まで進める。
オ 通した編み芯の上に、横の竪芯を縦の竪芯の下、上、下、上すなわち谷山谷山と載せてゆく。その際、横の竪芯にも付けた端から35aの印を左端の縦の竪芯にそろえてゆく。ここで、横の竪芯に付けた印が生きる。横の竪芯を右端まで載せ、「エ」で下に通していた編み芯でその横の竪芯をすくいあげ(横の竪芯が縦の竪芯の上に載っているときは上から押さえる)、山谷山谷と右端までタタミ編みする。



カ オと同じ要領で2本目、3本目の横の竪芯を編みこんでゆく。なお、2本目の横の竪芯は右端で、編み芯で上から押さえて固定することになる。3本目を左から右に編み通し、編み芯で左から右、右から左と間に竪芯を入れずに往復させる。そのあと、中の方眼横線に沿って4本目、5本目の横の竪芯を編み通す。4本目、5本目ともに、左端で縦の竪芯の上を通ることになる()

キ 中の2本立ちの横の竪芯を編み上げれば、同じく編み芯で左から右へ往復させ、上端の方眼線に沿って6、7、8本目の横の竪芯を同じ要領で編み込む。編み芯で8本目の横竪芯を右端で上から押さえ固定して、左端まで編み芯を編み進む。折り返して右に編み始めて直ぐに編み芯を1本加え、2本で縄編みしてゆく。四隅の3本立ちの竪芯はそのまま編んでゆく。右端を下まで編んで、止め板のネジを緩め、型紙を外す。



ク 縄編みを一周させ、2周目にかかったところで一箇所、用意の足し芯35aを挿し込み3本立ちとする。胴のコダシ編みに備え、竪芯の総数60本を奇数とするためである。2周目の縄編みでは4隅の3本立ちの竪芯は分けて2本ずつに編み分ける。

ケ 縄編みを2周すると矩形の底面がタタミ編みで編みあがり、底の完成である。説明のまずさ、つたなさでややこしく、難しそうに思われるかも知れないが、単純な作業の繰り返しである。やっていただければ、なんや簡単やんかと、思っていただけるはずである。


B コダシ編みで胴を編む


ア 編みあがった底の上に箱の型を載せ、ビニール紐で括り付ける。そのあと、型の底より編み上げた底面が小さいときは、縄編みで大きさがそろうようにする。このとき、型を寝かせて編み、竪芯が立ち上がり、型の側面に沿うように癖付けてゆく。

イ 型の底と底面の大きさがそろってくれば、コダシ編みをはじめる。型の箱の側面には1a刻みで線を引いている。コダシの高さをそろえて編むためである。その線にそって竪芯を2本ずつとり、縄編みしてゆく。竪芯の総数が奇数となっているので、1周すれば次の周はそれぞれ違う竪芯2本を縄編みすることとなり、ほぼ1a角の空間がそろう透かし編みとなる。左は、コダシを編み始めたところで、右は5段まで編んだところ。



ウ 12段目ぐらいまでコダシ編みで編み進み、コダシをやめ、詰めて縄編みを行う。縄編み2巡目ぐらいで、竪芯を1本切り落とす。竪芯の総数を60本と偶数にし、次の矢来編みを準備する。縄編みを4、5回し、次に矢来編みを始める。2本立ちの竪芯の右の1本を右隣の竪芯を潜らせ、右へ2本目の竪芯を上に跨いだ右3本目の竪芯と2本立ちとして縄編みをかけ、順次同じ要領で縄編みを進める。




エ 矢来編みを一巡し、その後縄編みを3周ほど行い、最後に編み芯を1本加え、3本縄編みを行う。それぞれの編み芯で二つ先の2本立ちの竪芯を潜って外に出してゆく。これを一巡させる。




オ 3本縄編みを一巡すれば胴の編み上がりである。編み上がると型の木箱は編み込まれてしまっている。
籠編み職人さんには、型を使わずに自分の手と足の感覚で整った籠を編み上げられる方と型を使って編み上げられる方がおられるようである。職人さんの使われる型ははめ込み式の木型だと思われ、簡単に型を外すことができるようだ。

ところが、わたしの不細工な型は編み込まれ簡単には外れない。それでも、時間をかけ右左と交互に少しずつ籠を下げてゆくとさしてかたくずれもせずに、外れてくれる。



C      縁止め(巻き編み止め)


ア やや太目の蔓を枠蔓とし、各竪芯をこの枠蔓を抱え込み6本右先の竪芯を外から跨ぎ籠の内側に落とし込んでゆく。これを一巡させる。写真(左)で見るようにこの籠では竪芯の寸法が少し長すぎたようである。いびつになっているが、余り気にしない。後で整形すればいい。内側に入った各竪芯の右2本を跨いで3本目の下へ落とし込んでゆく。このとき各竪芯を内側に引っ張り絞めながら作業を進める。これを、一周すると巻き編み止めは完了である。


D  取っ手など


ア 籠の内側の竪芯を2aほど残して切除く。そして全体の形を整える。次は、取っ手のとりつけであるが、これがうまくいまだにできない。どなたかにご教授願いたい。宜しくお願いいたします。取っ手のとりつけについて書かれた書籍のご教示でも願えればありがたい。写真の籠の取っ手は80cmの蔓を二重にしてそれを芯に巻きつけている。その際、巻く蔓が交差しないよう気をつけているだけである。


E 完成した籠



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 手提げ籠

@     道具など
 蔓:アケビ。洗い、ひげ根を取って、乾燥させたものを一晩水に漬けやわらかくしている。
 道具:鋏、ドライバー、千枚通し、メジャー、マジック、ビニール紐で状差し籠とまったく同じです。
  型:ここでも不器用さを隠すためには型を使う。止め木付き型紙と木の箱型である。箱型の寸法は
     10.5
×30×41aです。
 その他のもの:くどいようですがやはり歌姫『都はるみ』のうたごえの力に変りはございません。

A 矩形の底を編む 

ア 横竪芯:115a14本。上、下の横竪芯は3本立て。中の横竪芯は2本立て4組。
  縦竪芯:95a34本。左端、右端の縦竪芯は3本立て。中の縦竪芯は2本立て14組。
   胴体部分となる両端:41a。

イ 横と縦の竪芯に端から41aのところに印をする。型紙は、縦10a、横30aで2aの方眼の線が書き込まれ ている。印の端41aが型紙の方眼枠の端にくるようにする。

ウ 型紙の止め板のネジを緩め、縦の竪芯34本を方眼の線にそれぞれ載せてゆく。両端が3本、中の14本の線には各2本。その際、型紙の方眼枠の端に41aの印をそろえて載せてゆく。ここで印が生きてくる。34本の竪芯を線に沿って載せ終え、止め板のネジを締め、縦の竪芯を固定する。状差し籠と要領は同じである。ただ、竪芯の本数が多くなっているので少し厄介である。


エ 編み芯1本を横の方眼線の下端の線に載せてゆく。その際、右端に4〜5a余分に出しておく。編み芯は固定している縦の竪芯を山谷山谷と交互に上を乗り越えさせ下を潜らせ、して左端まで進める。

オ 通した編み芯の上に、横の竪芯を縦の竪芯の下、上、下、上すなわち谷山谷山と載せてゆく。その際、横の竪芯にも付けた端から41aの印を左端の縦の竪芯にそろえてゆく。ここで、横の竪芯に付けた印が生きる。横の竪芯を右端まで載せ、「エ」で下に通していた編み芯でその横の竪芯を上から押さえ(横の竪芯が縦の竪芯の下を潜っているときはすくい上げる)、山谷山谷と右端までタタミ編みする。

カ オと同じ要領で2本目、3本目の横の竪芯を編みこんでゆく。なお、2本目の横の竪芯は右端で、編み芯で下からすくい上げて固定することになる。3本目を左から右に編み通し、編み芯で左から右、右から左と間に竪芯を入れずに往復させる。そのあと、中の方眼横線に沿って4本目、5本目の横の竪芯を編み通し、順次同じ要領で横の竪芯を編みこんでゆく。



キ 最後の14本目の横の竪芯を編み込み、編み芯を折り返して右へ編み始めて直ぐに編み芯を1本加え、2本で縄編みしてゆく。四隅の3本立ちの竪芯はそのまま編んでゆく。右端を下まで編んで、止め板のネジを緩め、型紙を外す。

ク 縄編みを一周が終わり、2周目の縄編みでは4隅の3本立ちの竪芯は分けて2本ずつに編み分ける。竪芯の総数は96本、2本立ちで48組となり偶数である。
写真は、底面が編み上がり、紙型から外され、木の箱型にも縛られず、いっとき解放されている姿である。

B 胴(側面)を編み上げる

ア 編みあがった底の上に箱の型を載せ、ビニール紐で括り付ける。そのあと、型の底より編み上げた底面が小さいときは、縄編みで大きさがそろうようにする。このとき、型を寝かせて編み、竪芯が立ち上がり、型の側面に沿うように癖付けてゆく。

イ 型の底と底面の大きさがそろって、竪芯がほぼ立ち上がってくれば、編み芯二本で素編みをする。竪芯が
48組と偶数であり、素編みが一周すると同じ竪芯で山が揃ってしまいそのままでは籠編みにならない。そこで一周したところで、竪芯2組を跨ぎ3組目から普通の素編みに戻す。このように、一周するごとに2組の竪芯を跨ぎ、編みすすむ。この2組跨ぎの箇所が左から右上へと模様になって編み上がる。



ウ 素編みはコダシ編みなどに比べ、簡単であるが単調でもある。10a分も編みすすめば退屈する。そこで、変化を加える。縄編みを2周させ、その後矢来模様を入れる。このとき、矢来模様の上段の縄編みで籠全体の側面の高さが揃うよう型に引かれた線をなぞって編む。

エ 矢来模様の上部を縄編みで2周し、後は編み芯2本で初めの要領(前記「イ」参照)で素編みを進める。7aほど編み上げ、再び縄編みを2周し、2段目の矢来模様を入れる。



オ 2段目の矢来模様の上部を縄編みで2周し、次にいままでと違い、縁止めがすぐなので、追いかけ編みをする。編み芯一本で側面の一辺を編みすすめ、その後もう一本の編み芯で山谷を逆に籠編みとなるよう編む。丸籠と違い方形の籠では一辺ずつAの編み芯を左から右へ編み、その上にBの編み芯を追いかけ編みしてゆけばよく、区切りがつけやすく編みやすい。

カ 追いかけ編みを3段行ない、次に縄編みを行う。縄編みが一周したところで、竪芯を96本から48本に減らしてしまう。「巻編み止め」であれば、この96本の竪芯のままでいいが、「飾り止め」には多すぎるためである。




キ 竪芯が半減した状態で縄編みをもう一周させる。これで縁止め前の籠編みは終わりである。ここで、ビニール紐を解き、籠を型から解放する。


C     縁止め(飾り止め)


ア 右隣の竪芯を内側からすくい外に出してゆく。これを一周させる。

イ 次に、外に出ている竪芯を右へ一個先の竪芯の先を潜って内ら側に落とし込んで行く。すべて、内ら側に落とし込めば、この内ら側に落とし込まれている竪芯を右二本の竪芯を跨いで内ら側へ締めながら落とし込んでゆく。これを一周すれば飾り止めの完了である。




ウ 飾り止めが完了すれば、籠の内ら側の竪芯を2センチほど残して、余分な部分を切り落とし、籠の形を整える。


D 取っ手・・・教えて下さい

ア 「状差し籠」で記したように、取っ手の取り付けは、うまくいまだにできない。どなたかにご教示願いたい。宜しくお願いいたします。取っ手の取り付けについて書かれた書籍お教えいただくだけでもありがたい。写真の籠の取っ手は80cmの蔓を四重にしてそれを芯に巻きつけている。その際、巻く蔓が交差しないよう気をつけているだけである。



  E 完成した籠



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四 丸餌籠・・・小鳥の食堂

材料と道具

材料 蔓・・・アケビ蔓
   ペットボトル・・・900ccのペットボトル

道具 ハサミ、カッター、千枚通し、ペンチ、24番針金、ビニールテープ

その他のこと
この籠を作るのにはあまり手がかからない『都はるみ』の力をかりる        までもないと思う。

A 2段の餌入れ(ペットボトルで)

ア 底に穴をあける

 餌いれに雨水などがたまらないよう底に千枚通しで穴を開けておく

イ ペットボトルを3つに切断

  ペットボトルをしたから
12aほどのところと上部首部分で3つに切断する。


ウ 下段の餌入れ

 高さ12aの底に穴のあいたペットボトル箱の一面を上下1.5aほど残して切り取り、餌入れ口とする。

註:カッター使用時は必ず手袋をしておくこと。カッターはよく切れ、力の入れ具合で思わ ぬ方向に刃が走ってしまうことがある。


エ 上段の餌入れ

  ペットボトル首から上の切り取った部分を蓋をした状態で逆に下段の餌入れにはめ込み、テープで固定する。


オ 上段の餌入れに屋根をつける

 3つに切断したペットボトルの残りの部分を切り離し、上部の餌入れの屋根としてテープで取り付ける。




  
 カ 餌入れ完成




B 丸吊り籠

ア 輪を5個作る

  直径22aの輪を4個作る。2個は蔓が二重のもので、2個は一本の蔓を輪に  したもの。
  直径18aの輪、蔓を二重にして1個作る。
  丸籠の竪芯を奇数とするため40aの蔓1本。
  以上を作り、用意する。


イ 仮止め

  針金で丸籠の竪芯となる、輪を繋ぎ仮止めしてゆく。まず、直径22aの輪2個を針金で繋ぐ。
  そして、直径
18aの輪を横に同じく針金で繋ぐ
直径18aの輪は少し小さすぎたようである。直径20aでよかったであろう。 次に、それぞれ1本の蔓で丸めた輪2個と40aの蔓を上でできた丸型に針金で繋ぎ加えてゆく。


ウ 横の輪に編み芯を巻きつけてゆく。

  この際、縦の輪、竪芯の間隔をできるだけ均等になるように癖付けてゆく。



エ 籠底を編む

  横の輪に近い交差点が底となる。その部分を編み芯1本で素編みする。縦の輪が上で繋がれ、すぐ上に横の輪  があって編み芯をすすめにくいが、辛抱して編む。直径10aほども編めば十分である。




オ 上部を編む

  エと同じ要領で、上部を編み上げる。



カ 吊り輪の取り付け


  籠の上部に適当な大きさの輪を23個取り付け、吊り輪とする

キ 完成した丸餌籠(小鳥の食堂)

 鳥見、自然観察の楽しいサイトを開いておられる「あかしょうびんさん」から、巣箱には「空き室あり、入居者募集」の貼り紙が効果的と確かお聞きしたことがある。そこで、わたしはこの丸餌籠に「小鳥の食堂、空席あり、ヒヨドリさんお断り」と貼り紙した。効果覿面であった。ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、スズメが訪れてくれている。いまのところヒヨドリさんはやってこない。ヒヨドリさんには今年「吊るし柿」をあらかた食い荒らされた遺恨がある。寄せ付けたくはない。



丸餌籠にやってきた小鳥


ア ヤマガラ






   食堂に入ろうとしているヤマガラ



                  満腹のヤマガラ



イ シジュウカラ


  餌を咥えたシジュウカラ


                    満腹のシジュウカラ



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 柿渋を塗る・・・仕上げと補修


1 使う柿渋

 わたしが使っている柿渋は、柿渋西川本店の「玉渋」である。玉渋1に水2の割合で希釈している。これを刷毛で塗るのである。





   左が「玉渋」2リットル、右が希釈した柿渋


2 塗る回数

 多くの場合2〜3回塗っている。一回塗れば1週間ほど乾かし間を空けて2回目を塗っている。


3 塗る籠

ア 仕上げとして

 アケビ、ツヅラフジ、ヤマフジいずれの籠でも柿渋を塗ることによって、艶といい色合いに仕上がる。特にアケビについては、東北のものに比べその色艶などで格段の差があり劣っている。柿渋を塗ることによって何とかそれらしいものに仕上がるのではなかろうか。
 だだ、ひとによっては塗る前の籠の風味をよしとされる方もいる。好みの差である。



 ツヅラフジの籠、
 左は素のもの、右は柿渋を3回塗っ    たもの


イ 補修として

 籠は使っているとわたしのように、くたびれ、古び、傷みも出てくる。特に屋外で雨風にさらして使ったものは色落ち、カビなど劣化が顕著にすすむ。
 この、くたびれ、傷み、劣化した籠に再度柿渋を塗ると驚くほど生き生きと生き返る。柿渋は防水、防腐だけでなく若返りに威力を発揮するのです。

       右の籠は12月9日に柿渋を塗った籠である。
       このうち過半は補修のために塗ったものである。



4 匂い

 わたしの場合、縄紋人を尊敬するようになってこの方、水洗無臭の今日的鼻から永き歴史をもつ有臭の時代の鼻へと退化したのか、柿渋の匂いはまったく気にならない。ところが、相当に臭いようで我が家では2週間ほど柿渋を塗った籠は室内に入れてもらえない。不出来な籠ほど可愛いものはなく、身近に置きたいのに至極無念なことである。



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蔓に故障・・・教えて下さい


1 薄茶色の粉が・・・

 編み上げた籠を置いておき一月ほどして見ると。
 すべてではないが、たまに細かなオガクズのような粉が湧き出ている籠がある。20個に一個ぐらいの割合か。
恐らく蔓の中に虫が巣食っているのだと思う。
 蔓は、虫食いが消えると聞く冬を主体に採取している。
 採取してきた蔓は洗いひげ根を取り、熱湯で煮沸している。(この虫食いと思われることに出遭って、煮沸するようにしている。これで虫食いは減ったが、完全ではない。)
 煮沸した蔓を乾燥させ、使用前に一晩水につけ、やわらかくして、編んでいる。


2 虫食いの多いもの


 アケビよりもツヅラフジ、ヤマフジの蔓に多いように思われる。これはアケビに比べ蔓が太いことが多いことに関係すると思われる。登載している写真は、ヤマフジの直径aほどの太い蔓の虫食い跡である。
 写真のように虫食い跡が肉眼で確認できるほど大きいことはまれである。


3 蔓にはじめから

 2にあげた写真の蔓も柿渋を塗っている。柿渋は防虫効果があるという。虫は後からついたものではなく、採取してきた蔓に当初から幼虫または卵で巣食っていたものと思われる。

4 有用樹・・・教えてください

 有用樹であれば、害虫の研究もされていると思う。ところが植林の厄介物でもある蔓に、巣食う虫どものことである。研究されているのだろうか。この蔓につく虫の名、生態。そして、できればその防除法についてお手数ですがお知らせいただければ大変ありがたい。宜しくお願いいたします。



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