エフェクター
Let's Play The Guitar
ギター、それは弾く者の感情を6弦の音として表現する楽器である・・・

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マルチエフェクター

マルチエフェクターは、エフェクターのページで書いた、様々なエフェクターの機能を一台にまとめた多機能なエフェクターです。
したがって、たくさんのコンパクト・エフェクターを買うより割安になります。
(高価なコンパクト・エフェクター1個の値段で、かなりなマルチが買えます)
なおかつ、機械が故障しない限り、接続不良やノイズ・音痩せのトラブルがない。
(モデルによってはノイズが出るものもあります)

スイッチを踏むか押すだけで、歪み系ソロ・バッキング用、空間系(揺れ・残響)の切り替えができます。
なので、一度セッティングしてメモリーしておけば、欲しい音を瞬時に呼び出せるのでとても便利です。

内蔵されているエフェクターは20〜40種類程度で、同時に使えるエフェクターは4〜10種類くらいです。
さらに、メーカーにもよりますが、マルチ独自のエフェクターが搭載されています。
爆発音、しゃべる、バイオリンの音が出るなど、笑えるようなものが色々あります。
他に現在は販売されていない、名機といわれるエフェクターをシミュレートしたものが搭載されています。

ほとんどのマルチエフェクターにはチューナーが内蔵されており、足元でチューニングが可能です。
また、有名なアンプの音をモデリングしたアンプ・シミュレーターという機能が内蔵されており、自宅録音や夜間の練習に便利な上、しょぼいアンプしかないところで演奏する時に非常に役立ちます。

あらゆるエフェクターの機能を搭載しているため、ある程度のエフェクターの知識がないと、パラメーターの設定に手間どることがあります。
そのため、あらかじめメーカーがパラメーターの設定をしたプリセットパターンが入っています。
プリセットは、ほとんどがそのまま使えるように設定されているので、初心者は重宝します。
最初はプリセットを使い、慣れたらプリセットを自分の好みに変更してメモリーすればいいでしょう。

フロア・マルチエフェクター


マルチエフェクターにはラック式とフロア式があり、まずフロア・マルチから解説します。
フロア・マルチはフット・マルチとも呼ばれ、足元に置いて操作します。
ほとんどのモデルにはペダルが搭載されており、ペダルはボリューム・コントロールまた、ワウ・ペダルとしても使えます。

マルチには、バンクと呼ばれる階層があり、そのバンクごとにパッチと呼ばれるプログラムが2〜5あります。
バンクは数字で表示され変更できませんが、パッチには任意の名前が付けられます。
(ディスプレイが小さくて、名前が付けられないものもあります)
パッチを切り替えたら自分の付けたパッチ名が、ディスプレイに表示されます。

上の写真(BOSS GT-8)の上下矢印がバンクスイッチで、数字が書いてあるのがパッチスイッチです。
赤く1と見えるのがバンクの番号で、右のディスプレイにパッチ名やパラメーターが表示されます。

バンクの数はメーカーやモデルによって差がありますが、だいたい20〜60くらいあります。
例えば、バンク数が40で、1バンクにパッチが4つあると、40×4で160のパッチメモリーが可能です。

例としてバンクの各パッチの設定を書いてみます。
バンクNo.1
パッチ1:歪みバッキング用
パッチ2:歪みソロ用
パッチ3:揺れ、残響を使ったクリーンサウンド
パッチ4:ハイゲインな歪み

というふうにメモリーしておけば、パッチを切り替えるだけで簡単にギターの音が変わります。
パッチの割付順を変えずに、バンクごとで歪みを深くしたり浅くしたり、アンプのキャラクターを変えたりすれば、バンクを間違えない限り、音の切り替えが楽にできます。
上に書いた変わったエフェクターを呼び出して、一発芸みたいに使ってみるのも面白いでしょう。

裏面は

写真のようになっており、インプット・アウトプット端子、ヘッドホン端子、センド・リターン端子、外部コントロール端子、MIDIコントロール端子などがあります。
センド・リターンには、歪みが足りない場合などに自分の好きなコンパクト・エフェクターを繋ぎます。
センド・リターンにコンパクトエフェクターを繋ぐ場合は、マルチ内部のエフェクター配列の設定が必要です。

マルチは内部でエフェクターの配列が自由に設定できるのですが、設定の順序を間違えると正しい効果が得られなかったり、ノイズが発生します。
配列は、ワウ → コンプ・リミッター →歪み →揺れ・残響 →アンプ・シミュレーターが基本になっています。
この基本配列から不要なものを抜いたり、足りないものを増やしたりします。
基本接続やセンド・リターンについてはつなぐのページで解説しています。

MIDIコントロール端子は、もう一台マルチを繋ぐ場合などに使う端子です。
MIDIとは【Musical Instrument Digital Intarface】の略称で、音楽の演奏や音の切り換え情報などを楽器間で伝えるための世界統一規格です。
世界統一規格なので、MIDI端子があれば違うメーカーの機械を繋いでも必要な情報が伝えられます。

フット・マルチ2台をMIDIで繋げば、足元で両方のフット・マルチの操作ができます。
フット・マルチとラック・マルチを繋いでも両方操作できます。
また、最近のマルチは、PCと接続してパラメーターの設定をPCの画面上で行うこともできます。
MIDIは使えればとても便利な機能なのですが、設定はひじょうに複雑です。

マルチエフェクターは、機種によっては入力レベルの調整が必要な場合があります。(写真のGT-8は必要)
最初にこの入力レベルをきちんと調整していないと、必要以上に歪むなど、いくらパラメーターを調整しても求める音が得られない場合があるので注意が必要です。

最近モデリング技術の進歩が激しく、真空管アンプ独特の倍音成分を再現するために真空管を搭載したマルチも発売されています。
真空管を搭載することにより、出力信号に艶やかな張りと音圧を得ることが狙いのようです。

マルチエフェクターは、高価なものほど音質が良く、多機能でセッティングも細かくできるのですが、それに比例して大きく重くなります。(重いものだと5kgを超える)
私もギターより重いマルチエフェクターを持っていました。

ちなみに


コンパクトもマルチも、こんなケースに入れて運びます、エフェクターケースはフタが取り外しができます。


ギターシンセサイザー
ギターシンセサイザーは、ギターの音を管楽器やオルガンなど他の楽器の音に変えることができる機械です。
マルチエフェクトの機能、モデリングアンプの機能も備えています。


写真はRoland・GR-20

ギターシンセは、ギターのピックアップとは別に、専用のピックアップとコントローラーをギターに取り付けて使います。


取付た状態はこんな感じ

操作は、カテゴリーを選ぶバンクと、バリエーションを選ぶバリュー・ダイヤル、各バンク内でプログラムを切り替えるパッチで音を変えます。
パッチにはマルチエフェクターと同じように、自分が作った音をメモリーできます。

変換できる音(アルゴリズム)は、シングルコイルのピックアップをハムバッキングに変えたり、オープンチューニング・12弦ギター・フルアコ、ナイロン弦、パイプオルガン、バイオリン、など多種多様な音・楽器に変換できます。


ラック式マルチエフェクター


ラック式マルチエフェクターとは、その名の通りラックに収納して使用するマルチエフェクターです。

スタジオ録音などの業務用として作られたため、大きさには規格があり、幅が約49cm、高さが4.4cmのものが「1U」と呼ばれ、高さが8.8cmのものが「2U」と呼ばれます。
写真のZOOM RFX-2200が高さ4.4cmの「1U」、BOSS GT-PROが8.8cmの「2U」になります。
幅が半分のハーフラックというタイプもあります。
また、ラック式でもマルチではないもの(ディレイやリバーブ)もあります。

機能としてはフロア・マルチとほとんど変わらないのですが、元々プロユースなので、内蔵されているエフェクターが高品質で音が良いです。
反面、値段が高い、専用のラックに収納しているため持ち運びが大変、セッティングが難しいという面があります。

他に、バンクやパッチの切り替えにMIDIコントローラーが必要ですが、ほとんどの使用者がプロなので、切り替え操作はエンジニアが行うため必要とする人はあまりいません。
ボリューム(ワウ)・ペダルがないことについては、必要な場合足元に別に置くため問題ありません。

裏面は


写真のようになっており、フロア・マルチより各端子が多く存在します。
各端子の種類はフロア・マルチとほとんど変わらないのですが、元々使う人がプロ、目的がスタジオ録音用に設計されているため、外部エフェクターを繋ぐセンド・リターン、MIDIコントロールも何系統かあり、アンプも複数台に繋いだりするため出力も何系統かあります。

個人的に良い音?を求めるため、マルチではないラック式エフェクター(特に空間系)を複数台繋いで使用することも多くあります。
(ラック・ディレイ3台とかラック・リバーブ2台とか発想が凄い・・・)

ちなみに


こんなラック・ケースで持ち運びます。

個人で使う場合は、相当音作りにこだわる人か、自宅で録音することに命をかけるほどの人でないと必要ないのでは?と私は思います。〈あくまで個人的意見です〉

エフェクターが好きは人はこちら





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