中国卓球に学ぶ


 ■ 40mm時代の卓球

  [ペン]方向性
      1.オールフォアの時代は昔、今はバックハンドあるいはバックショートで凌ぐ時代だ。
        バックショートも繋ぎのショートではなく、攻撃的なプッシュショートを習得すべき。
        ・プッシュショート・・・スピードの強弱を付け、コースを自由に狙えるようにする
        ・サイドスピンショート・・・横回転を入れることにより相手のタイミングを外せる
        ・ネット際のボールは高い打点でバックハンドを振る

  [シェイク]方向性
      1.フォアハンドとバックハンドの比率を同じくする。
        ペンと同様、フォア中心の考えを捨て、バックハンドで勝負が出来るようにする。

  [ペン]バックショート
      1.ボールとラケットの距離は一定にする。
        これが一定でないと、安定したショートはできない。
        フットワークで微調整を行う。
      2.極力、体の正面で打球する。  
        方向性を高めるため。
        そのためには細かいフットワークが必要となる
      3.親指は方向性を出すために軽く添える程度、どちらかというと人差指の先で支える。
        裏面は指の横腹でラケットを押さえ、指先で押さえることはしない。
      4.バックショートをした後は、そのままかぶせた形で元の位置に素早く戻す。
        決してラケットを上向きにしつつ引かないこと。
        次の(ショート)の打球動作が遅くなる。
      5.戻す位置はふところを深く保てる位置とする。
        懐が狭いと前後の微調整が出来ない。
      6.前傾は深すぎないようにし、常にフォアハンドに移行できるようにする。
        前傾しぎると体の捻りが遅くなる。

  [ペン]表ソフトのトップ打ち
      1.クロスに打つ場合はラケットの中下部にボールを当て、
        ストレート打ちはラケットの中上部にボー  ルを当てる。

  [ペン]ツッツキでのレシーブ
      1.親指と人差指をピンと前に突き出し、バウンド直後にボールの5時位を鋭く切る。(底が6時)
        ラケットの先端は最終的には進行方向に向く。
        これでボールが前に飛んでいかず、相手も強く打ちにくい。
        2バウンド以上させる。
        40ミリになって、ショートサーブに対しては、ストップ・レシーブが主体になってきている。
        払っても、ボールが前より飛んで行かないために、格好のエジキになりやすいから。

  [シェイク]バックハンドでのレシーブ
      1.レシーブ時にバックハンドでのレシーブを意識する。
        フォアで払っても、ボールが前より飛んで行かないが、バックハンドなら強いボールを打てる。
      2.フォアでツッツキを行う場合は、ボールの右下部を切る。  

  [ペン/シェイク共通]フォアハンド
      1.打球時には右膝を素早く回転させる。
        これにより、腰の動きがついていき、速くかつ重いボールが打てるようになる。
        重心移動も、腰の回転も、すべて膝の回転がトリガーになると自然に動けるようになる。

  [ペン/シェーク共通]ボールの何処を打つか
      1.高く浮き気味のボールは1時〜2時位を打ち、低いボールまたはカットボールは
        4時〜5時位を打つ。

  [ペン/シェーク共通]裏ソフトでの打法
      1.頂点少し過ぎをリストを効かせて打つと速いフォアハンドが打てる。
      2.裏ソフトの選手はとにかくトップスピンをかける。
        下から上のスイングではなく、前後のスイングを意識する。
      3.裏ソフトではシュートドライブを使う。
        普通の強ドライブで抜けない場合も、シュートドライブなら1本で抜ける場合が多い。

  [ペン/シェーク共通]ドライブ
      1.フォア側へ飛びついてドライブをかける場合、できるだけ斜め前へ飛びつくこと。
        決して後ろに下がりながら打たないこと。リストが使えなくなり、威力のあるドライブが打てない。
        とにかく高いところで打つことを常に意識する。

  [ペン/シェーク共通]ボールとラケットの間隔
      1.ボールとラケットの間隔を取れば取るほど余裕がうまれる。
        コントロールもよくなる。それには動作と戻りを速くする。

  [ペン/シェーク共通]飛びつき
      1.フォアへ大きく飛びつく時は、両肩をサイドラインに平行にしてボールへまっすぐ飛びつくこと。
        これで大きな交差歩ができる。エンドラインに両肩が平行だと、大きく飛びつけない。
      2.フォアへの飛びつき時につんのめるな。
        上半身を安定させたまま平行移動する。

  [ペン/シェーク共通]送球コース
      1.サイドを切れ。切らないと、強いボールでも簡単に止められてしまう。

  [ペン/シェーク共通]ダブルス
      1.右利き同士で組むダブルスは、2人が同じ位置に偏らないようストレート打ちが基本。
        レシーブも、自信がある時以外はストレートへ返す。
        逆にこちらは、打った相手のいる所へ打ち、相手2人が重なることを狙う。

  [ペン/シェーク共通]前傾し過ぎない
      1.上半身の前傾が深すぎて、つんのめった感じになっては、台上処理はできない。
        背もたれのない椅子に腰掛けた感じで上半身を安定させる。
      2.打球時におなかを引っ込める。
        特に強打を打つ場合は、おなかは引っ込める。おなかが出ているとスムーズに体が回転しない。

  [ペン/シェーク共通]ラケットを戻す位置
      1.バックショートの場合は、ショートの動作を開始する位置までラケットをかぶせたまま戻す。
        フォアとバックのどちらでも打てる位置に戻すという考えもあるが、ラケットのかぶせが遅くなると、
        よいショートができない。よいショート(コースやカット性など)ができれば、揺さぶられた相手の
        ボールはゆるく返ってくるわけだから、あまりフォア側を意識する必要がなくなる訳だ。
        前提はフォアとバックの切返しを速く行うこと。
      2.フォアハンドの場合も、バックスイング開始位置まで戻す。
        これまでよく言われてきたようにニュートラルへ戻すのでは、現代卓球では間に合わない。





 ■ 世界を制した中国卓球の秘密

1.「ピンポン」とは
  ラケットで打球した時に「ピン」という音がする。次にそのボールは相手のコートに入り、その時に
  「ポン」という音を発する。そこから「ピンポン」という言葉が生まれてきたようだ。
  実はこの「ピンポン」という言葉が、卓球にとって大切なリズムの取り方のキーワードといえる。

2.卓球動作の構造
 ・基本姿勢
 ・バックスイング
 ・インパクト
 ・フォロースルー

 @基本姿勢
  卓球動作は基本姿勢から始まり基本姿勢で終わる一連の連続動作である。
   ・基本姿勢(構え方:右利き)
   ・左足前、右足少し引き気味
   ・重心はつま先より
   ・左足かかとは少し浮き気味
   ・ひざは少し曲げる
   ・右肩は少し下がる
   ・重心が右に寄るのを防ぐために左腕(フリーハンド)は外側に張り出す
   ・上体は軽く前傾

  →全体としては猿のような形を目指す。

 Aラケットの持ち方
   ・手首が自由に使えるグリップが大切である。
   ・指を伸ばし指を広げて手を振ってみると、手首に硬さを感じるはずである。ところが力を
             抜いた状態
    (指の感覚を 狭め、指も少し丸め気味にする)では、手首は自由に動くはずである。
   ・ペングリップであれば、この状態でグリップしてみて欲しい。日本式でも中国式でも早い卓球を
    目指すのであれば中指、薬指、小指の3本は真っ直ぐに伸びることはありえない。
   ・シェイクの場合は、フォア面の親指、バック面の人差し指共に俗に言う一本差しのように、
             面の中心に
    向けると、やはり手首の自由さが失われることになる。ただしフォアハンドの際には、
             人差し指が若干真ん中よりに向き角度をだす役割を担うことになる。
             バックハンドの時には親指が同様の役割を担うことになる。

       

 B「重心」の取り方
  卓球の「重心」とは
   ・基本姿勢時:重心はへその下に置く
   ・フォアハンド時:重心は体の右寄りに置く
   ・バックハンド時:重心は体の左寄りに置く
  足(くるぶし)の役割
   ・特に利き足のくるぶしのひねりが重要である。例えばフォアハンドの際に右足から左足に体重移動
    する時、右足のヒザが伸びてはいけない。ヒザは曲げたまま体重移動させる必要がある。
    この時、右足のくるぶしをひねる意識を持って欲しい。特にスマッシュの時に伸び上がって打つ人
    がいるが、右ヒザは伸ばさずに曲げたままで打つべきであり、言うまでもなく移動された体重を
    支えるために、左ヒザも曲げるべきである。
  切り替えし方
   ・切り替えしの際に、腕だけを伸ばし重心は移動できてない人を見かけるが、これでは良い球は
             打てない。
    必ず重心を移動してから打球するようにしよう。   
    ここで柔軟なヒザによるフットワークが必要になる訳である。
    重心を水平に移動
   ・卓球では前後左右への重心移動が必要だが、その過程で伸び上がったりしないことだ。
    つまり重心移動は水平にスムーズに行う必要がある。この事が、バランスをとることに
             なるのである。

       C「打球点」の捉え方
        打球点の分類
         ・「頂点」:ボールの描く弧線の頂点
         ・「頂点前」:上昇期
         ・「頂点後」:下降期
        打球点の設定
         ・最適な打球点は「頂点」である。ここで捉えられたら積極的に攻撃しよう。
          ただし「頂点前」、「頂点後」でも打球出来るように練習しておく必要がある。
          「頂点」を逃したからといって、焦る必要はない。それ以外の打球点に合った打ち方を
                                 身に付けておけば良いのだから。
                                 攻撃的な方法としては、「頂点前」ではストップやカウンタードライブが考えられるし、
          「頂点後」ではドライブやループドライブが考えられる。
        良い打球点の条件
         ・体の斜め前で打球する→体の横や後ろで打球しては思い通りのボールは打てない。
         ・常に体の斜め前でボールを捉えるようにしよう。
         ・体と適切な距離で打球する。可能な限り一定の距離を保って打球することが、
                                 安定した打法につながる。

       D命中率を高める方法とは
        弧線を作ること
         ・ボールは弧線を描いて相手のコートに入るものである。打ち方もそれをなぞるように
                                弧線を描くべきである。
          意識としては、インパクトの瞬間に弧線を描くようにボールを捉える。
          フォローは打球した勢いで持っていくだけである。
        リズムに乗ること
         ・自分で打ち終わったボールを目で追ってはいけない。打ち終わったら基本姿勢に素早く戻る。
          そして、打ち返されてくる相手のボールを良く見る。コース、回転、変化、スピードを
                                 瞬間に判断し、打球するまでの時間に集中する。それが自分のリズムになるようにしよう。
        形を取ること
         ・どんな場合でも、基本姿勢に戻ってから次の動作に入るべきである。
                                 例えば、台上で切り返しをしたり、
          フォロースルーからすぐにバックスイングに移行したりすることは避けたい。
          切り返しを台の後ろで行うためには、基本姿勢への戻りが不可欠なのである。

       E回り込みの方法
        バックに来たボールはショートしか方策が無いのでは、相手に余裕を与えることになる。
        チャンスボールが来たなら、回り込んでフォアハンドで打ちたい。
                          その場合も、やはり基本姿勢から回り込むようにする。
                          現代の早い卓球に対応するためには、フォアハンドで言えば、ひじを素早く引き込み、
                          小さな動作で球する技術も身につけておくべきだろう。

      2.技術各論
       @ドライブボールの打ち方、返し方
        ・通常の打法では、フォロースルーは腕を折りたたむようにするが、ドライブボールを
         打つ場合は、バックスイング、インパクト、フォロースルーの間、終始ひじの角度を
         一定に保ち、腕の折りたたみは極力少なくする。
         ただし、ドライブの威力を増すためには、手首は柔軟にしてボールをこすりあげることだ。
         より上方にこすればループドライブになるし、前方上方にこすればスピードドライブになる。
        ・スピードドライブの返し方は、ラケット角度をあわせて返す事がポイントである。
        ・ループドライブの返し方は、いったん自分の体の方に引き寄せてから押し出すようにする。
      
       Aカット打ちの基本
        基本的には「頂点」で捉えて打つことがベストだが、ここで問題になるのはカットボールは
        自分のコートに入ってきた後の弧線が大きいために、「頂点」を見つけにくい事である。
        通常のボールより後方に「頂点」がくることを意識する必要がある。

       B「イボ高」、「一枚」等変化ラバーへの対処法
        イボ高ラバーの特徴として、ツブが高く腰がないために、こちらが強いボールを打つと、
        返ってくるボールはかなり切れた下回転がかかることになる。
        短めのボールを打つと、変化して返ってくるので、なるべく長めの柔らかいボールを
        出すようにしよう。そのようなボールに対しては、イボ高の返球は変化も少なく、下回転も
        かかりにくく、チャンスボールの可能性が高まるからである。

       Cツッツキとストップの違い
        ・ツッツキは頂点前から頂点で打球し、ラケット面は最初から寝かせずに、少し立て気味に入り、
         ボールの下側を切るようにしよう。フォロースルーも勢いで若干とる意識で良い。
        ・ストップは頂点前で捉え、ラケット面の出し方はツッツキと同様だが、インパクトした瞬間に
         ラケットを止める。
         つまりフォロースルーはほとんどとらない意識が大切だ。ボールは相手のネット際に落下し、
         強い下回転がかかることになる。バックスイングは脇の方に引くのではなく、胸の方に
         引き込んでからラケットを立て気味に降ろす。

       Dサーブの基本
        台から離れずに、台の高さに近い所でインパクトすれば低いサービスが打て有効である。