揚貨装置運転士免許




クレーン運転士免許、移動式クレーン運転士免許と比較すると学科・実技共に思ったより難しくなく、特に実技ではクレーン・移動式クレーンのような荷の揺れも少なく運転しやすかったように思います。

■揚貨装置とは

揚貨物装置とは、船舶に荷を積んだり、船舶から荷を卸したりするための荷役設備として、船舶に取付けられている(船舶の一部として設計製作されている)デリックやクレーンのことで船上に移動式クレーンを積み込んだり、旋回式の大型クレーンを備えるなどの方式により、海底の浚渫や港湾の構築に必要な各種作業などを行う一種の荷役設備があるが、これらは揚貨装置とはいわない。

■資格区分

資  格  区  分 特別教育 運転士免許
制限荷重5トン未満の揚貨装置の運転
制限荷重5トン以上の揚貨装置の運転 ×

■学科試験

学科試験は、港湾労災防止協会で売っている問題集とテキストがあれば簡単で数日間程度の勉強で十分合格できます。

試   験   科   目 問題数
揚貨装置に関する知識 10問
関係法令 10問
原動機及び電気に関する知識 10問
揚貨装置の運転のために必要な力学に関する知識 10問

各科目ごとの得点がそれぞれ40%以上で、かつ合計点がが60%以上で合格。
※クレーン運転士免許、移動式クレーン運転士免許、デリック運転士免許、を有する者は、「原動機及び電気に関する知識」と「揚貨装置の運転のために必要な力学に関する知識」の2科目免除。

試験時間は、2時間30分(2科目免除者は1時間15分)

※実際に出題された問題

(揚貨装置に関する知識)

 揚貨装置に関する次の説明のうち、誤っているものはどれか。

(1)走行式橋形クレーン型式の揚貨装置は、上甲板倉口の両側に走行レールを敷き、陸上の橋形クレーンに相当するものを搭載した型式のものである。
(2)走行式橋形クレーン型式の揚貨装置は、ハッチの適当な位置に移動できるが、荷役には多数のクレーンを必要とする欠点がある。
(3)ジブクレーン型式の揚貨装置は、船体が大きく傾斜するときは、ジブが揺れて使用できない欠点がある。
(4)ジブクレーン型式の揚貨装置は、荷役段取りや操作が簡単で、作業性が良い利点がある。
(5)デリック型式の揚貨装置のうち、内燃機関によりウインチを駆動するものはあまり使用されていない。

正解(2)

( 関 係 法 令 )

 揚貨装置等の運転に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1)船内荷役作業主任者技能講習の修了者で、揚貨装置の運転の業務に関する安全のための特別の教育を受けた者は、制限荷重が5tを超える揚貨装置の運転の業務に就くことができる。
(2)制限荷重が5tの揚貨装置で質量が1tの荷をつる場合には、揚貨装置の運転の業務に関する安全のための特別の教育を受けた者に、運転させることができる。
(3)デリック運転士免許を受けた者は、制限荷重が6tの揚貨装置の運転の業務に就くことができる。
(4)揚貨装置運転士免許を受けた者で、クレーンの運転の業務に関する安全のための特別の教育を受けた場合は、岸壁に設けられたつり上げ荷重が5tの荷役用クレーンの運転の業務に就くことができる。
(5)制限荷重が3tの揚貨装置の運転の業務に就かせるときは、その者(揚貨装置の運転に係る資格を有する者を除く。)に揚貨装置の運転の業務に関する安全のための特別の教育を行わなければならない。

正解(5)

■実技試験

実技試験は、左右の両舷から張り出したデリックブーム2本を使いけんか巻き荷役方式で行われる。制限時間内に船倉から荷を吊り上げ水平移動し船外へ降ろし、終わったら逆の動作を行い元の位置に戻すと言う単純な試験内容でクレーン等に比べると簡単であるが、微妙なレバー加減は分からないと思うので慣れが必要と思います。学科合格者限定で実際の試験装置を使って練習させてくれる所(有料)もあるのでそちらで練習してから受験することをお勧めします。

※けんか巻き荷役方式とは

けんか巻き荷役方式とは、2本のデリックブームをその一方は船外アウトリーチに、たの一方はハッチ口上に配置し、両デリックブームのカーゴフォールを1つのデルタリンクでつないでその下方に貨物をつり下げ、それぞれのデリックの2台のウィンチ操作によって荷役を行う方式である。

取   得   費   用
実技教習 84,000円
学科試験手数料(近畿安全衛生技術センター 8,300円
振込手数料 70円
簡易書留(受験申請書提出) 470円
免許申請手数料(収入印紙) 1,500円
簡易書留(免許交付) 430円
「揚貨装置安全運転必携(教本・練習問題集)」港湾労災防止協会 2,400円
「労働安全衛生関係法令(港湾貨物運送事業)」港湾労災防止協会 1,020円
「揚貨装置合図基本動作」港湾労災防止協会 ‐‐‐
合計 98,190円

■受験の手続き

揚貨装置運転士免許の受験を申請するには、各安全衛生技術センターに備えられている所定の受験申請書に必要事項を記入し、次の書類と共に各センターの窓口に提出するか、所定の封筒を用いて簡易書留として郵送します。
受験申請書用紙等一式(免許試験受験手続きのご案内・受験申請書の作り方・受験申請書)は、各安全衛生技術センター、各都道府県労働基準協会(連合会)、その他取扱い団体で無料で配布しています。安全衛生技術センターに受験申請書用紙を郵送でお求めの場合は、受験申請書の部数を明記したメモ及び切手を貼った宛名明記の返信用封筒(角形2号・33cm×24cmの大きさ)を同封して下さい。郵送料金や取扱い団体等につきましては、各安全衛生技術センターのホームページでご案内しておりますので、詳しくは、各センターにお問い合わせください。

(1)写真3枚
申請前6ヶ月以内に撮影した上三分身正面、脱帽、背景無地のライカー判(縦30mm×横24mm)で、裏面に受験種別、氏名を明記し、受験申請書の所定の箇所に1枚貼付します。残る2枚は試験合格後の免許申請に必要になります。

(2)受験手数料
所定の振込用紙で銀行又は郵便局で受験手数料を振り込み郵便振替払込受付証明書(お客さま用)を所定の箇所に貼付します。受験を希望するセンターに申請書を持参して現金で支払う事もできます。なお、受験手数料は、学科試験及び実技試験ごとに必要です。

(3)添付書類
試験科目の免除を受けようとする者は、それを証明する書類又はその写しを添付します。(事業者の原本証明が必要です。)

※事業者から原本証明を得られないときは資格を与えた機関、近くの労働局又は労働基準監督署に原本と「写」を持参すれば証明を受ける事ができます。また、安全衛生技術試験協会本部、各センターでも証明を受ける事ができます。


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