1月の句会 (兼題 牡丹鍋・襖・自由題)
特 選 作 品 作者
3 里人に闇深くなり牡丹鍋 恵以
1 1 港湾の汽笛一声初明り 恵以
2 雑巾とモンペも干して掃納 恵以
1 京独特白味噌仕込牡丹鍋 懐風
3 唐紙の少し開ければ祖父眠る 懐風
1 指先の痺れしままや襖張り 懐風
3 襖絵の虎と目の合う大広間 幸子
1 2 一杯の猪口持て余す牡丹鍋 幸子
1 絵襖の城懐かしき母家かな 幸子
1 2 襖絵の鴉雑木の騒がしき 宣子
2 剥落の襖絵の鳥厄払ふ 宣子
1 業平の里より暮れて牡丹鍋 宣子
3 半日の峠越えきて牡丹鍋 麦風
1 1 山鯨蘊蓄自慢の鍋奉行 麦風
2 文楽の瞬時に変はる襖の景 麦風
2 牡丹鍋動き初めし山の闇 真里子
3 言交す襖一枚隔てつつ 真里子
1 買初の暫くは土踏まぬ靴 真里子
1 2 猛進の話のはずむ牡丹鍋 操
3 国宝や竜の飛び立つ大襖 操
1 1 牡丹鍋辰の形に湯気立てて 操
1 4 襖なき暮らしの語る行儀作法 光子
1 冬晴に息吹も比良もかつこいい 光子
1 幼児のふすま開け閉めかくれんぼ 光子
1 1 山好きがいそいそ集う牡丹鍋 美代子
冬の日や高架電車の傾ぎ去る 美代子
銀色にうねる潮に年暮るる 美代子
1 2 牡丹鍋囲む一人に留学生 泰子
1 1 剥製を正面に据ゑ牡丹鍋 泰子
1 永平寺襖の染みも語り種 泰子
3 風花や初湯の井戸に耳立てて 善子
3 方丈の襖に遊ぶ花と鳥 善子
1 年男巨大マグロに熱い息 善子
1 1 街ぬくし布袋の腹の弛みにも 西放
1 胸熱き大魚の跳ねる冬津軽 西放
耳悪しき神は敲いて春寒し 西放

