カメムシ目コオイムシ科 大きさ 約65mm  分布 本州〜九州  絶滅危惧U類
水の中にすむ昆虫(水生昆虫)。水生昆虫としてはもっとも大きくなる。夏に生まれた幼虫は数回の脱皮をして成虫になる。大きなカマのような前足で魚やカエルなどの小動物を捕らえ、針のような鋭い口を突き刺して体液を吸う。
ウォッチングのコツ・・・・タガメに会いたけば自分で生息地を見つけるしかないのだが、ポイントはいい山といい川があること。夏から秋にかけて観察可能。夜の電灯にも飛んでくる。6月ころまで冬眠しているので、観察や採集には7、8月が良いだろう。冬でも、水中で越冬している場所を見つければ、観察も可能。

タガメ

 昔は普通にいたタガメも、今ではすっかり減ってしまったため、生息地に関する情報は控えたい。

 撮影したこの付近では、小川や用水路にタガメが生息しているのだが、タガメはカワニナがいてクロモが生い茂っているような場所と相性がいいみたい。
 近くの田んぼにはオタマジャクシやイモリなどが生息していて、ひと目で農薬を控えていることがうかがえる。タガメは農薬に弱いから、殺虫剤が除草薬を使っているいるような田んぼの周辺では生きていけない。

←この日の収穫
 生息数を確認するために採集したタガメ。長い用水路のうち、ほんの30m位の範囲でこれだけ採れた。

 

←上とは別な場所で採集した幼虫

 羽はなく、緑色の体色が特徴。前足は小さいながらも親と同じようにカマ状。
 幼虫も小さな動物を食べる。成長すると捕食する側のタガメも、幼虫のうちは捕食される可能性のほうが高い。この時期がもっとも危険なのだ。

 さて、飼育についてだが、これがけっこう難しい。僕の最長飼育記録は10ヶ月だ。
 挑戦するならば、広い水槽のみならずろ過装置などをきちんとそろえる必要がある。水が汚れたり、水面に油膜が出ると突然ころっと死んでしまう。冬はまだいいのだが、あたたくなりはじめた春先が大変だ。タガメが活発になるので、ちょっとしたすきまから脱走したり、エサを食べ過ぎてしまったり・・・。オス、メスで産卵に挑戦していたら、メスがオスを食べてしまったという失敗もあった。

撮影:栃木県 (平成15年9月14日)

撮影 : 栃木県 (平成16年7月)

←用水路で見つけたタガメ
 おしりを水面から出して呼吸をする。


 タガメも含め、水生昆虫は冬のうちに生息地を探すのも良い。ヨシが茂ると絶対気づかないような小さな水たまりに、ヤゴやミズカマキリがいたりする。そんなところを夏に再挑戦すればよいのだ。


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←終齢幼虫

 まだ羽は生えていないが、もう1回脱皮すれば成虫になる。最後の脱皮ももうすぐだろう。

撮影 : 栃木県 (平成15年8月)

←前から撮影

この鎌状の腕で獲物をがっしりつかまえる。針のようにとがった口は隠れていて写真には写っていない。

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 ほとんどは再び逃がすが、数匹は毎年持ち帰る。産卵させたいからだが、これがなかなかうまくいかない。ちなみに、採集した1割程度のタガメを持ち帰っても、生息地にはほとんど影響がないようで、次の年にもたくさん会うことができる。
 でも、採りすぎはあっという間にそのエリアの生息数を減らしてしまう。タガメはきわめて局所的な分布をしている印象があるので、たった1ヶ所の生息地の消滅でも、そのエリアの全滅ということになりかねないと思う。

bunbuku

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タガメ  (平成17年4月27日公開)
タガメ2 (平成17年5月30日公開)
タガメ3 (平成18年9月30日公開)