コーギー柴犬Mダックス

犬を飼う時にどんな犬種がいいのか迷うものである。見た目重視の人、大きさ重視の人、頭が良さそうな犬を選ぶ人、とにかく犬なら何でもいいという人、本当に様々である。犬種図鑑を開いては「あーなんにしようかしら〜もう迷っちゃう〜」なんて経験をした人も多いだろう。

図鑑ではそれぞれの犬種のいいところをこれでもかというほどアピールしている。服従しやすいとかおとなしいとか飼いやすいとか飼い主をその気にさせてしまう、まことしやかなことが書いてある。

「ちょっと待ったぁぁぁぁぁ〜!」

「この犬種はいいよ」と勧めるのも良いが「この犬種は注意したほうがいいよ」とアドバイスする本はないのか!?

というわけで悩みに悩んで3年、ついに書き記すことにしました。感のいい人ならタイトルを見てピンと来たことと思う。そうです、今回は「この犬種は注意したほうがいいよ!!」って言います。よく聞いてください。心当たりのある人、聞いたことがある人、「やっぱりそうなんだ」と思う人、結構いると思います。

「えーうちの犬は違うぞ!」という人は気にしないでください。あくまでも業界での専門家の間での評価と私の20年間の個人的な経験から分析した結果を話すだけですから・・・・

まずは下のデータを見てほしい。朝日新聞「AERA」12月8日号からの引用データ(左)と過去に私が過去に取り扱った問題行動犬のデータ(右)である。

犬 種 頭数 犬 種 割合
 雑種 7,885  Wコーギー 76%
 柴犬 701  フレンチブルドッグ 71%
 Mダックス 481  柴犬 55%
 シーズー   380  Mダックス 53%
 ラブラドールレトリーバー 203  雑種 17%
 ゴールデンレトリーバー    175  グレートピレニーズ 11%
 ビーグル 170  咬み癖の矯正訓練でやってきたその他の犬種

 ボーダーコリー、シーズー、パピヨン                                                                                              
 イングリッシュコッカー、紀州犬、
 シェルティー、ちわわ 
 イングリッシュスプリンガー
 バーニーズマウンテンドッグetc
 マルチーズ 152
 土佐犬 145
 チワワ  142
 ヨークシャーテリア 135
 コーギー 130
 秋田犬 121
 プードル  109
朝日新聞「AERA」からの引用データ 過去に扱った超問題行動を起こした犬種

左表にあるのは処分頭数100頭を超える犬種である。私が過去に取り扱った咬癖犬種ワースト5(右表)のうち4犬種も上位ランクインしているではありませんか!!これは単なる偶然でしょうか?

もともとこのコラムはもう1年以上も前に下書きを始めたのですがなかなか書き切るに至りませんでした。理由はその犬種を飼っている人にとっては不愉快だし、単なる偶然の可能性もあると自分に言い聞かせてきたからです。しかし「AERA」のデータを見て「あっ!?やっぱりそうなんだ・・・」とコラムを書き上げる決意をしたのです。

雑種が群を抜いているのは説明するまでもありませんが驚いたのはのついている犬種たちである。柴犬、Mダックス、コーギーの3犬種は問題行動の諸症状を表して私の元にやってきた犬種たちである。そしてかなり手こずらせてくれた。例えば・・・・

W・コーギー・・・・咬癖率:オス 100% メス 50% 
フレンチブルドッグ・・・・咬癖率:71%
柴犬・・・・・・・・・咬癖率:オス 55%
M・ダックス・・・・・咬癖率:53% 無駄吠え率:90%


その次に多いのは雑種で17%、グレートピレニーズで11%と3犬種に比べると少ない。
過去に私が扱った担当犬の咬癖率を調べてみてコーギーの100%という咬癖率には愕然とした。
おそらく飼い方に問題があるのではなく、そういう資質を持っている子が多いのだろう。

WコーギーにしてもMダックスにしても、もともと獣を追っていた猟犬である(鳥類を運搬するレトリーバー系の猟犬はほとんど咬癖犬はいない)。獣を追い立てるのだから気が強いのは当たり前だし、フレンチブルドッグにいたっては闘犬の血が入っているのだから咬みつくのは十八番である。咬むべくして咬んだと言うべきだろうか・・・

実際に処分されるに至った理由を一頭一頭詳細に書いてあったわけではないが飼い主が犬を手放す理由のほとんが“飼いきれない”である。それを考えると上記の4犬種は咬む、吠える、人間に従属しにくいといった、犬を飼う上でもっとも困る問題行動を表す子が多かった気がする。

私は上記の4犬種が駄目な犬種だと言っているのではない。短所をきちんと理解してそれを承知で飼い、責任を持って飼うために早い時期にしつけや訓練を施す必要のある犬種だと言っているのである。それぞれ良いところ魅力的なところがあるのは事実です。しかし長所だけに目がくらんで飼ってしまい後で迷惑を被るのは犬なのである。

現在は法改正が行われ販売する側が販売する際に犬を飼う上での重要事項を飼い主に説明する義務がある。この重要事項にその犬の短所を説明する義務が入っているのである。データ的にも証明されているのであるから需要があるからと言って利益優先でそれを隠して販売するのは今や法に引っかかるのである。

かの有名自動車メーカーのリコール隠しを思い出していただきたい。利益優先で自社の製品の欠陥を隠し、それを知らない消費者が被害を被った。全く同じ構図である。何も知らないで飼ってしまった飼い主もかわいそうだと言えばかわいそうだが現代は調べる手だてはいくらでもある。衝動的に飼うのではなくリサーチにリサーチを重ねて購入するのが飼い主の責任である。

勝手に飼われて勝手に捨てられるわんこたちはたまったものではない。犬を飼うなら短所長所、老後の介護すべてをひっくるめて飼うべきである。


総論

飼い主の責任は犬を飼うと決めた時からすでに発生しています。だからこそ徹底的に調べましょう。10年後20年後、上記のデータが変わっていますように・・・・

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