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1. はじめに
ハート形曲線は Heart Curve のサイトに代表して見られます。 ここでは、カージオイド曲線からハート形に変形することを試みます。 1つの方法は、カージオイドの丸い底の位相角を単純に狭めて角度を作ること、もう1つは、 カージオイドの底に角度を付けるような位相角の変換を行うこと、の2方法を考えてみました。
カージオイド曲線はMasasi Sanae (早苗雅史)氏のサイト、 および、Wolfram Math World に紹介されていますが、 その形の縦と横を入れ替えたときの方程式は次のように表されます。 ,
(1)
ただし、 は動径、 は位相角を示します。
図1に示すように、原点の位置をカージオイドの底に移すことにします。図1より、 .
,
(2)
ただし、 。 さらに、図1より、
なので、(1)、(2)式を代入して、
,
(3)
ただし、 。
また、カージオイドの新角度 は図1より
,
(4)
ただし、 。
(図2)になるように、
カージオイドの新位相角 からハート形を表示する新位相角 に、
図3に示すように変換します。この変換式は次のようになります。
.
(5)
これに(4)式を代入すると、 から への変換式が次のように求まります。
.
(6)
ハート形曲線の 座標は次の2式で得られます。
.
(7)
,
(8)
ただし、(8)式中の係数 は圧縮率を示します。これがないと、ハート形が縦方向に伸びた形になるからです。
(2)式、(3)式、(6)式、(7)式、および、(8)式を計算することにより、ハート形曲線の 座標が求められます。
こうして得られた図形の例を図4から図8に示します。
ただし、一貫して としました。
理由は、係数 はハートの大きさのみに関係し、ハートの形に無関係だからです。
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=30°, b=20% |
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=30°, b=23% |
=45°, b=25% |
=45°, b=30% |
=45°, b=35% |
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=60°, b=35% |
=60°, b=40% |
=60°, b=45% |
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=90°, b=50% |
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=120°, b=80% |
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こうして、カージオイドの底に角度をなすように変換できます。
綺麗なハートに形にするために、もう1種の変換の強さを表す係数
と縦方向に伸縮する係数 を 座標表示にする次の変換式に組み入れます。
,
(10a)
および、 ,
(10b)
ただし、 .
(11)
(9a)式、(9b)式、(10a)式、(10b)式、および、(11)式を計算することにより、ハート形曲線の 座標が求められます。
こうして得られた図形の例を図12から図24に示します。
ただし、一貫して としました。
理由は、係数 はハートの大きさのみに関係し、ハートの形に無関係だからです。
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上図を着色すると次のようです。
ハート形以外の曲線も次のように得られます。 |
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上図を着色すると次のようです。
4. 方法3 方法2によるハート図形の上の切れ込みをより深く、より広くすることを試みます。このために、(10a)式はそのままに、(10b)式を次のように変えます。 ,
(12)
ただし、 は(10)式で与えられ、 は新たな定数です。
(9)式、(10a)式、(11)式、および、(12)式を計算することにより、ハート形曲線の 座標が求まります。
こうして得られた図形の例を図26から図32に示します。
ただし、 としました。
なお、図26は図14b から、図27は図15から、図28は図18から、図29は図19b, c から、図30は図22e から、図31は図23c から、図32は図24c からの変形です。
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上図を着色すると次のようです。
5. 方法4 方法3 と同じ考え方で、(10a)式はそのままに、(10b)式を次のように変えます。 ,
(13)
ただし、 は(10a)式で与えられ、 は新たな定数です。
(9)式、(10a)式、(11)式、および、(13)式を計算することにより、ハート形曲線の 座標が求まります。
こうして得られた図形の例を図33から図39に示します。
ただし、 としました。
なお、図33は図14b から、図34は図15から、図35は図18から、図36は図19b と図19c から、図37は図22e から、図38は図23c から、図39は図24c からの変形です。
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6. 方法5 方法1によるハート図形の上の切れ込みをより深く、より広くすることを試みます。このために、(7)式はそのままに、(8)式を次のように変えます。 ,
(14)
ただし、 は(7)式で与えられ、 は新たな定数です。
(2)式、(3)式、(6)式、(7)式、および、(14)式を計算することにより、ハート形曲線の 座標が求まります。
こうして得られた図形の例を図40から図45に示します。
ただし、 としました。
なお、図40は図4 から、図41は図6b から、図42は図7b から、図43は図8 から、図44は図9b から、図45は図10 からの変形です。
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上図を着色すると次のようです。
7. 方法6 方法5 と同じ考え方で、(7)式はそのままに、(8)式を次のように変えます。 ,
(15)
ただし、 は(7)式で与えられ、 は新たな定数です。
(2)式、(3)式、(6)式、(7)式、および、(15)式を計算することにより、ハート形曲線の 座標が求まります。
こうして得られた図形の例を図46から図51に示します。
ただし、 としました。
なお、図46は図4 から、図47は図6b から、図48は図7b から、図49は図8 から、図50は図9b から、図51は図10 からの変形です。
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上図を着色すると次のようです。
8. 方法7
による整形の考え方を、上述の方法5に適用することを試みます。
方法5の元は方法1なので、 を 倍して書き換えること、すなわち、
(1)式を次のように書き直した式が(10a)式と(10b)式に相当する式となります。
,
(16)
ただし、 は図51に示す位相角を表します。
図51は、 が 倍された結果として、
図1が変更されたもので、縦軸方向の径の長さが から に変わります。
また、(2)式の代わりに、(2)式の直ぐ上の式から導かれる次式を用いなければなりません。
.
(17)
さらに、(3)式の代わりに、(3)式の直ぐ上の式から導かれる次式を用います。 .
(18)
一方、(4)式、(5)式、(6)式、および、(7)式、また、図2、および、図3はここでもこのまま適用されますが、(8)式の代わりに(14)式を使います。 (16)式、(17)式、(18)式、(6)式、(7)式、および、(14)式を計算することにより、ハート形曲線の 座標が求まります。
こうして得られた図形の例を図53から図54に示します。
ただし、 としました。
なお、図53は図40 から、図54は図43 からの変形です。
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上図を着色すると次のようです。
9. 方法8 前述の方法2の(10a)式と(10b)式に組み込んだ係数 による整形の考え方を、上述の方法6に適用することを試みます。
考え方は、上述の方法7と同じで、図2、図3、図52、および、(16)式、(17)式、(18)式、(4)式、(5)式、(6)式、および、(7)式が適用されますが、
(8)式の代わりに、(15)式を用います。
(16)式、(17)式、(18)式、(6)式、(7)式、および、(15)式を計算することにより、ハート形曲線の 座標が求まります。
こうして得られた図形の例を図55から図56に示します。
ただし、 としました。
なお、図55は図46 から、図56は図49 からの変形です。
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上図を着色すると次のようです。
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